全体計画について
本プロジェクトは、UR都市機構(旧住宅・都市整備公団)の主導による、総開発面積約118haの「杉戸西特定土地区画整理事業」地区内で、整然と整備された駅前街区に計画された、敷地面積約6,730㎡、総戸数155戸(店舗1区画含む)、地上10階及び15階建の大型プロジェクトです。住棟の配置はスカイサイトが南向き及び翼を広げたように、ガーデンサイトが約30度南東方向に回転させた配置となっています。敷地内の駐車場は、ハイルーフ車等の対応が可能な自走式駐車場、平置駐車場、1階住戸専用駐車場、他に外来専用駐車場が設置されていて、設置率は100%を超えています。
また歩行者と車のアプローチとは、完全に分離されているため、小さなお子さんのいる家庭には安心です。駐輪場は屋根付きのサイクルポートで、1区画は奥行き2.3m、幅1.5mで自転車やバイクなど多様な組み合わせができます。エントランスホールは、街の並木と「コンフォートパティオ」の緑あふれる景観を上手に取り込んで、やすらぎと開放感を与える空間となっています。その他にエントランスを抜けた先に、住まう方のためのお茶や語らい場のプライベートスペース「クリスタルラウンジ」が設けられ、また飲み物の利用にはオートベンダーコーナー(自動販売機コーナー)も用意されています。その他子供の遊び場で花木を植栽した「エンジョイパティオ」と一体化した「マルチユースホール」、四季を通して楽しめる、多彩な植栽を施した「ビュウパティオ」など居住者への憩い場を提供する安らぎの空間を随所に取り入れています。
管理及びセキュリティーは、管理員は週7日の日勤体制で、人的管理と共に各戸と共用部分を24時間365日監視を行う「アウル24センター」及び「ALSOKガードセンター」を導入、エントランス及び敷地内の適所のほか、エレベーターにも防犯カメラを設置しています。清掃員も週6日体制です。エントランスの横には、24時間受取り可能な宅配ボックスが設置されていて留守中でも荷物が預かることができて便利です。周辺は駅前にもかかわらず静かな環境で、電車の音もさほど気になりませんが、窓サッシには防音性能T-2(TS-30)を採用するとともに、室内の排水竪管廻りには、居室に排水音の影響を及ぼさない措置等、防音対策にも配慮されています。
まとめ
東武日光線「杉戸高野台」駅を降りると緑がいっぱいのロータリーがあって、右の植栽された歩行者専用道路を数十歩(約30m)の距離に位置しています。都心へのアクセスは「東京」駅に、東武日光線・区間快速利用で北千住・秋葉原乗換えで約47分、「大手町」駅には北千住乗換えで約47分です。周辺には児童公園が数ヶ所、埼玉屈指の桜の名所で、テニスコートや野球場がある公園や生涯学習センターの施設があって、家族で楽しめる環境です。
マンションの外観は白と黒を基調とした設計で、好感は持てますが、南側隣接地の町営駐輪場は将来建物が建つ可能性はゼロとは言えません。そのため南東側の住棟の配置は、素直に南側に向けて、住棟前の空地を十分確保するべきではなかったかと思われます。

一級建築士:大芝 欽一
建設会社、設計事務所勤務後、設計事務所を33年間経営、数多くのマンション、商業施設、庁舎、学校等のプロジェクトの設計監理を手がけ、建設及び設計界40年のベテラン一級建築士


