プラン・躯体について
約32m×約23mの敷地内に計画されたこのマンションは、1フロアー3住戸を羊羹型(長方形を横に3つに分けたような形)でなく、「風と光」を十分に取りこめるよう「階段とエレベーターホール」を中心にTの字に配列し全住戸が角住戸になるよう設計されています。また、1住戸の形を正方形に近いワイドスパンで取って、リビングダイニングは2面窓、キッチンにも窓を配置し、所謂「田の字プラン」のように長い無駄な廊下をとることなく専有面積を有効に居室空間として利用できています。「一般的に戸建住宅と比べて」マンションは「風と光」に劣るといわれていますが、このマンションは「風と光」を得意とし、それに加えて「一般的に戸建住宅と比べて」勝っているといわれる「駅近、セキュリティ、買い物の利便性、耐震性」をも手に入れられる欲張りな「住まい」といえるでしょう。
全てを角住戸になるよう住戸をT字に配置したことで燐の住戸の窓からの視線が気になる方や、Cタイプをご検討で南側約3mの距離にある8階建ての建物との関係が心配な方は、モデルルームにて位置関係を確認なさると良いと思います。
住宅性能評価の「耐震等級2」の建物は、震災時の指定避難場所とされる小学校などと同じ耐震性をもっていますので、安心感があります。
コンクリートの「劣化等級3」も将来の長期修繕を計画するうえで、嬉しい配慮です。住戸内の設備、たとえばユニットバスやキッチン、床・壁などは、将来気に入らなくなればリフォームして新しいものと交換することも簡単ですが、躯体のコンクリートや鉄筋の配筋を後で工事することはかなり難しいし、出来たとしても莫大な費用もかかります。最初からしっかりとした安心な建物を選ぶ必要があります。
インテリアとメンテナンス
白い壁と明るい色のフローリングの床を建具のダーク色が引き締め、バランスよく纏められています。スタイリッシュな建具の取手(「KAWAJUN」製)はピカピカで美しいものでした。「扉を開ける度に指紋の跡がついて掃除がたいへんでは?」と実際に何度か握ってみましたところ、普通に使用する場合には指紋がつかない材質になっていました。
カーテンボックスもダイニングリビングのみでなく全ての居室に付いていましたし、窓のサッシは結露防止に有効な複層ガラスを採用しているなど、メンテナンス(清掃作業の軽減)にも配慮してあります。また、リフォームや修繕の際役に立つのが「D'File」(大和ハウスのマンションの物件概要書、専有部分の仕上げ表、住設機器一覧表が記載されたファイル)。将来の設備の故障時など、一覧になっていると安心です。そしてこれに修繕・リフォーム時の履歴も残すことで、将来マンションを手放すことになった場合「きちんと管理されているマンション」という差別化が出来、買い主の方に安心して買っていただけるものになると思います。
まとめ
東武伊勢崎線「春日部」駅より高低差の無い道を徒歩約4分。区画整理後の駅前は、藤棚のあるメイン通り「ふじ通り」を中心に立ち並ぶ既存の商店のほかに大型商業施設「ララガーデン春日部」が今秋にオープン予定で買い物にも便利であること、公園が点在していること、市役所・郵便局の本局などの公共施設や市民病院まで徒歩圏内であることなど、生活するうえで便利な立地にあり、建物は「耐震等級2」の安心感と24時間体制のセキュリティ。「世代を問わず、便利に暮らせる住まい」という印象を受けるマンションでした。

一級建築士:須藤 明子
主婦・子育ての経験とマンション・戸建の設計実務の経験を生かし、生活面建築面の2方向から鋭くマンションをチェックする一級建築士



